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平凡な日常の中で思うこと


by hammsamm
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おかえりはーちゃん

街中が賑わうクリスマスの日におなか開くことになったはーちゃん
いつも日曜日はお仕事の彼がお休みとって付き添ってくれた
ゴッドハンドと言われている有名な獣医さんは
手術の一部始終をガラス張りの手術室の外から見学させてくれる
神に祈る気持ちで見守っていたら
隣で彼がぶつぶつ何かつぶやいている

お経を唱えておる

最近脳トレのためにお経を暗記するのにはまっているようなのです

ちょっと!縁起でもない、やめてよ

と思わず抗議すると
長寿を願うお経だと言う

ほんとうか、ほんとうにそんなんあるのか
まあ気持ちはありがたい
でもクリスマスなんだしイエスキリストに祈った方がまだ効き目あるのではないか・・・


おなかを切って
保育器みたいなケースに入れられたはーちゃんは
おじいちゃんてよりも赤ちゃんみたいでかわいかった

ピンクのおなかもすべすべ

麻酔がまだちゃんと解けずにぼんやり中
立ち上がろうとしては四肢をぷるぷるさせて
本当に今生まれ落ちたばかりの赤ちゃんみたいだった
(私も飲みすぎた翌日足腰が生まれたての子鹿みたいになることあるけど)

おかえりはーちゃん_e0143470_22184530.jpg




翌日の今日には退院して
ぬくぬくにして眠ってる

おかえりはーちゃん_e0143470_22204219.jpg


すぐに退院できたのは
おなか開いてすぐに閉じたから

リンパ節からあちこちに悪性の癌が飛び散っていた

場所的に痛みや苦しみはないだろうと言われました

ただぼんやりとしてきて
眠るように逝くだろうと

猫の癌の早期発見は非常に難しいそうです
実際、はーちゃんの場合も
血液検査で特に異常な数値が出たわけでもなく
レントゲンにも映らなかった

はーちゃんが苦しむような延命治療はしないことにして
おだやかに余生を過ごせるような治療を続けることになりました

15歳の高齢でおなか開くことには躊躇もしたけど
今は後悔してません

先生のオペの腕は本当に神だった
1滴の血も流さずに
傷跡もとってもきれい
傷口を気にする様子も痛がる様子もまったくなく
エリザベスカラーの必要もないんだって

はーちゃん、
本当はずっとずっと永遠にそばにいて欲しいけど
命あるものは必ずお別れのときがくるから
だけど
告げられた余命よりも一日でも長く一緒にいようね
もう洗濯機に飛び乗る元気はないかもしれないけど
ぬくぬく箱の中から私を監視しててねー

もうちょっと頑張ろうねー
by hammsamm | 2011-12-26 23:01