人気ブログランキング | 話題のタグを見る

平凡な日常の中で思うこと


by hammsamm
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

爺さん小説

じじい萌え

これってあらたなジャンルなんでしょうか


三匹のおっさん  有川浩

アラ還爺たち3人が
ある事件をきっかけに秘密の自警団を結束して
町にはびこる悪をぶった斬る!
60でじじいの枠におさまってたまるか!ってんで
悪者をぶちのめしていくのは痛快で爽快で愉快
息子が早いデキ婚したためにすでに高校生の孫がいる60と
遅い子供のためにまだ高校生の娘がいる60と
この高校生同士の恋愛萌え感もたまらん感じになってます
さすが図書館戦争の著者ですわ
おばちゃんニマニマしながら読みました

ま、実際今の60歳て老人とは言えないもんねえ

うちの両親なんて喜寿迎えたってのに
じじばば扱いされると怒るからね
これはいろんなところでじじばば怒ってるけど
赤の他人に「おじいちゃん」「おばあちゃん」て呼ばれるのは本当にむかつくらしいっす、よ
しかもなぜかそうゆう人って幼児に話しかけるような口調だしね
特にうちなんて孫いないので
まだおじいさんでもおばあさんでもないってのも一理ある
いや、まだとか悠長なこといってる年齢じゃないんだけど

そういった諸々の年寄り扱いに憤ってる爺が登場するのが

オジいさん  京極夏彦

フォントがでかい
老眼にやさしい仕様になっております

めちゃくちゃ笑った
すっごいおもしろい!
宮沢章夫さんのエッセイ集を読んでるような感じ

年寄り特有の悲哀が、そのエレジーが、愛おしくっておかしくって
京極夏彦のこうゆうとこ大好き
いたって真面目で、いたって冷静で、いたって真剣な思考の着眼点がこんなに笑えるなんて

爺さん萌えポイントはあげ連ねたらきりがないほど
ほぼすべてが萌えポイントとも言えるほど

特に好きだったのは

近いうちに映らなくなるからと地デジ対応型テレビを勧めにきた電気屋とのやりとり
出演者の顔の上下に文字がごちゃごちゃ出ている画面を見ながら
これ以上画質がよくなってなんの意味があるんだ?と問いかける爺さんに
スポーツは実際見るよりいいと答える電気屋
そこでまた爺さんは考える
スポーツつっても相撲ぐらいしか見ないし
相撲取りの尻が鮮明に映ることは決して嬉しくない、と

スーパーで試食してしまったために
好きでもないソーセージを買ってしまった爺さんのお料理シーンもいい
「オジいさんが料理をしてますよ」と頭の中でつぶやき
自分が浮かれていることに気づいて
「莫迦じゃなかろうか」と反省するところ
その浮かれていた原因が普段食べないちょっと若者っぽい食材を扱っていたからだ
と自己分析するところ

無駄を数値化しようと試みて
自分の無駄が月額1250円と算定し
高いのか安いのか判らなくなってしまうところ

あと、あと、あそこやあそこや・・・


今の私は
若者と言われる世代と年寄りと言われる世代の中間地点だと思うけど
感覚的には完全に年寄りだなあ、ってことも実感
by hammsamm | 2012-04-13 16:16 |