平凡な日常の中で思うこと


by hammsamm
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

とにかくうちに帰ります

とにかくうちに帰ります 津村記久子

もうタイトルからしていいでしょ
嵐の夜
バスも電車も止まってしまった嵐の夜
それでもうちに帰りたい
なにがなんでも帰りたい

「給料も今のままでいいし、彼女もできなくていいから、部屋でくつろぎたいんです!」
「べつに愛は欲しくないから、家に帰りたい」
「うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい」
「おれも帰りたいです。自分と周囲の人たちの健康を願うように、うちに帰りたい」

あの夜を思い出す
地震ですべての交通機関がマヒして
家にたどり着いたのは深夜3時頃だった
部屋の中はめちゃくちゃで
はーちゃんは声も出せずに震えていて
テレビを点けたら想像以上の被害が東北を襲っていて
恐怖と安堵と
あったかい部屋で眠れる幸せと震えながら救助を待つ被災者と
いろんな感情がごっちゃになってただただ泣いたあの夜

わたしもあのとき思ったんだよね
お金なんかなくても屋根と壁のある場所で安心して眠ることができる
このなんてことない幸せがどれだけ奇跡か
その奇跡にあんなに感謝していたのに

あーーー宝くじ当ててーーーー
そんでもう一生働きたくない

って今は思ってます

中短編集の「職場の作法」は何度もふきだしながら読みました
ほらほら、ね、津村さん絶対おもしろい小説書くって思ってたわ


少し前に読んだ、柴崎友香「わたしがいなかった街で」
この余韻をまだ引きずっている

引きずったまま沖縄戦のドキュメンタリー2本を観て
頭がグラグラした

あとでまた感想かく
[PR]
# by hammsamm | 2013-02-08 17:34 | | Comments(0)

読んだ

幸福な日々があります 朝倉かすみ

結婚して10年
別れたい妻と別れたくない夫
あんなに愛し合っていたのに、あんなに仲良しだったのに
妻の別れたい理由とは・・・

夫として好きじゃなくなった
一緒に住むほど好きじゃなくなった

って
もんすごい正論だと思うの
好きじゃなくなったから別れましょうよ
って
ある意味誠実だとも思うけど
これが結婚前のカップルだったらありえても
結婚10年の夫婦の間では
「理由にならない理由」
「そんなわがまま許されない」
とされてしまうもんなんだねえ
(ちなみに子供はいません)

大好きな人に自分からプロポーズしてはじまった結婚生活
わたしはいま幸せだと実感できる甘い甘いふたりの生活

10年前と現在を交互に織り交ぜながら進められるストーリーが
なんともせつないようなおかしいような

幸福な日々があります
あったんじゃなくてあるんです
昔も今も過去も未来も
幸福な日々はそこにある




わたしがいなかった街で  柴崎友香

あらすじやテーマみたいなものを
どうしても説明できないので
こちらとかこちらをどうぞ

どの書評を読んでもわたしが感じたこととはなにか違う
だけど、わたしの感じた気持ちを文字にすることができません

書こうと思えばとめどなく書けます
文章ひとつひとつ引用して、そのとき私が思ったこと感じたこと
それやったらほんとにとめどない

読んでよかった
本当に読んでよかった
[PR]
# by hammsamm | 2013-01-25 16:17 | | Comments(0)

屍者の帝国

屍者の帝国  伊藤計劃×円城塔

プロローグ部だけを残し早逝した伊藤計劃の未完の遺作を
円城塔が引き継いで完成させた作品

とっても視覚的な活字
読んでてアニメを観ているような気に何度もなった
漫画でもドラマでもなくてアニメだなー

屍者というのは、まあ、フランケンシュタインみたいなもんです
一度死んだ人間、魂の宿らない人間、心も感情も持たない人間だった入れ物

フランケンシュタイン(は本来怪物の生みの親である博士の名前だけど)や
ヴァン・ヘルシングが世界各国を飛び回り
諜報機関や秘密結社や宗教団体入り乱れての逃走劇と騙し合い
誰もが知ってるキャラクターが思いもよらぬ駒になって動いてる

フランケンなんてありゃもう神だ
ナウシカの巨神兵を思い出したよ(漫画版)

フランケンシュタインやドラキュラやもしかしたらカラマーゾフの兄弟なんかも
原典を知っていればもっとおもしろく読めるのかもしれないけど
まあ知らんでもじゅーぶん楽しめるエンタメ大作だと思います

途中、哲学的というか禅問答のような小難しく感じるとこもあったけど
勢いですっとばすように読んじゃえばなんてことないです
(それ読んでないんじゃ・・・とか言わないように)


主人公とその従者である屍者との別れの場面
魂も心もない
痛みも苦しみも喜びも悲しみも感じない
ただ遠くに目線を定めたままゆらゆらと体を動かしているだけの屍者との別れ
なんとも言えない悲しさとやるせなさが残るんだけど

・・・だけど(以下ちょっとネタバレ)

エピローグでその主人公が、
あ!あの人だったのか!と初めて気づいたのでした!(有名なキャラです)
おそい!
好きな人はたぶん冒頭で登場してきてすぐにわかったんでしょうねー(経歴とかでね)
その仕掛けにニヤニヤしつつ
最後の最後、ラスト1ページが
これはすっごい好みがわかれるだろーなーと思う
私はじーんと目頭が熱くなってしまったんだけど
でも、でも、そこいらないんじゃね?と思ってしまった私もいるのでした

読み始めてすぐに
ロボトミー手術施した人間で兵士を大量に生産するってアニメ思い出したんだけど
これなんだっけ?
[PR]
# by hammsamm | 2013-01-23 15:10 | | Comments(0)

平常運転

(暖炉の前のロッキングチェアでブランデーグラスを傾けながら)
これから食べ物の話をしようじゃないか

いや、この設定特に意味はないです
ただ
話すってよりも語っちゃうよって意気込みを感じていただけたらと思います

おひるごはんに
1200円のステーキを食べました
ふつうおひるごはんに1200円も払いません
特別なことがあったわけでもないです
ただ
逆上してたんです
何に対してかって
何に対してでもなく
ただ逆上していたのです

原因があって結果がある

原因はなくてただ結果だけがあっただけのことです

結論から言えば

美味しくなかったです

むしろ

不味かったです

しょうがないよね
1200円てランチにしたら高いけど、牛肉にしたら安いもの
逆上してたからとはいえ判断を誤りました
豚はいいよね、安くてもおいしんだもん、しかもかわいんだもん(しつこい)
牛肉が美味しいとか不味いとか
豚肉が美味しいとか美味しいとか美味しいとか以前に

味がしない
つう決定的なミスがあったのが問題だけどね

なんだろねー
素材本来の味を生かしたくなっちゃったかんじなのかな?ん?ん?

あとね
米がまずい
もっかい言おうか
米がまずい

以上のおはなしの中で要点はみっつです

●豚は安くておいしくてかわいい
●薄味上等文化やめて
●米まずいのやめて

ふたつは要点つうか要望つうか懇願ね
そんでこれ
あらためて暖炉の前で語ったわりに
いつも言ってることだったね

今日はもうひとつ
米を美味しくいただく要因として(話変わってないとか言わないように)
器の役割がとっても大きいんじゃないかってことに
最近気がついたの

ごはんを皿に盛るとこにまずい店が多いことに気付いちゃったの
食べてるそばからどんどん冷めて表面がパサパサしてきて皿に米がへばりつく
その点お茶碗は温度も水分も保ってくれる

ような気がする

すごいことに気付いた気になってたけど
こうやって書いてみると別にだからどうってことでもなかったね

なんか・・・ごめん
(ブランデーグラスをテーブルに置き体を椅子に深く沈めながら)
[PR]
# by hammsamm | 2013-01-09 15:09 | Comments(1)

世界は滅びなかった

あけましておめでとう

無事に新年あけたねー
ノストラダムスもマヤ歴もはずれたねー
終末論者は次の標準いつにもってきてるんでしょうか

さてさて

年賀状くれた人にすら出さなくなって十数年
年々届くはがきは減っていき
とうとう今年は2枚になりました
お年玉年賀はがき当たってるといいなー(貪欲)
一等の旅行がいいなー(限りなく貪欲)
あーでも二等の高級食材でもいいよー(少し謙虚)
高級食材って響きがいいね
紅茶とカステラで高級食材
いいね、貧乏人ぽい発想で、好きよ



読んだ本

予定日はジミー・ペイジ  角田光代

子供ができたことを知ってもちっとも嬉しくない
「おめでとうございます」と言われて
「めでたいですか?」と返してしまうような主婦が出産するまで
旦那さんがとってもかわいい
ぼくだって妊娠したいよーおなかに赤ちゃん入れたいよーずるいよー
って思ってるんだよ

そのせいだと思うけど

父親が出産する夢を見た



SOSの猿  伊坂幸太郎

夢のおはなし
悪魔払いのおはなし
原因と結果のおはなし
正義のおはなし
西遊記のおはなし

初期作品の勢いはないけど(読んでるこっちが慣れちゃってるのかも)
やっぱりおもしろいなー
一気読み


悪の経典  貴志祐介

どんな人間の中にもある悪魔の部分
あれ?・・・ってのはSOSの猿に出てきたんだっけな
んー、こちらの主人公は怪物ですね
感情をまったく持たない怪物
これでもかってくらいたくさん人が死にます
しかし登場人物の名前が全然覚えられなくて
読んでてすっごい疲れた
誰だっけこれ、どんな役割の人だっけ、っていちいちいちいちいちいちもーーーー
だからエピローグにいたっては
誰だおまえ感に包まれてさっっぱり意味がわかりませんでした

殺し方が残酷でグロテスクだったりするけど
殺人鬼があまりにも人間離れしすぎててSF小説のようでしたわ
同作家の

黒い家

の方がずっとずっとずーーーーと恐怖
非現実でありながら生々しいリアリティあって
一番こわいのはお化けでも幽霊でもなくて人間よね
[PR]
# by hammsamm | 2013-01-08 16:03 | | Comments(0)